2014年1月26日日曜日

#83 Mediatrocity



Mediatrocity はかつてイギリスで活動していた4人組CRSバンド。

Media(メディア)+ Atrocity(残虐行為)で Mediatrocity。ひどい報道ばかりしてる今のメディアを皮肉ったバンド名なのでしょうか。

2008年にバンド結成し、2009年にEPを1枚リリースした後、2010年にアルバム Your Destruction Will Not Be Televised をリリース。直訳すると”あなたの破壊行動は決して報道されない”っていうこのタイトルも、なんだかメディアを皮肉っているように聞こえますね。徹底的にメディアを叩くポリティカルな姿勢、パンクですねぇ。

このアルバムがまた傑作で、メロディカル・スカとでも言えるようなポップなリフに乗せてボーカルが Crack Rock Steady ボイスで歌っている。ここぞというときに力強く叫ぶ様がキマっている。とにかく全体的にキャッチーで、聴くと絶対にハマってしまう!これはCRSの隠れた名盤だと思います!(CDは売られてないが iTunes や amazon でダウンロード購入可能)

このアルバムがリリースされた直後にドラマーが脱退してバンドは解散してしまう。それゆえ、バンドの活動期間はわずか2年たらずで、情報も少ないためあまり知られていないレアなCRSバンドとなっている。アルバムの出来の良さと言い、もっと広く知られていいバンドだ。今も活動していたら Riot Ska Records とかに勧誘されてもっと売れただろうなぁ。

現在、メンバーの一部は Chairmen Of The Bored という名のポップ・パンク・バンドをやっている。スカ色が一切無いのが残念!!


国:
イギリス

メンバー:
Dan - ボーカル
Beard - ギター
James - ベース
Sim - ドラム

活動期間:
2008年~2010年

作品:
2009 - Mediatrocity EP
2010 - Your Destruction Will Not Be Televised

リンク:
myspace
bandcamp
bigcartel
iTunes
amazon(ダウンロード購入のみ)


2014年1月19日日曜日

Dead Rejects が Indiegogo キャンペーン実施中!


前回書いたように、Dead Rejects は現在 Indiegogo で資金調達キャンペーンをやっている。トータルで$2,500の支援金を募っていて、集まった支援金は全てアルバム制作のために使われる。Atrocity Solution のときと同様、アルバムが完成するといち早く支援者に届けられる。また、投資額に応じて色々な特典が付いてくる。


今回の内容はこんな感じ。

$5:デジタル音源
$12:デジタル+CD
$15:デジタル+CD+パッチ
$20:デジタル+CD+パッチ+ボタン
$25:デジタル+CD+パッチ+ボタン+Tシャツ
$35:上の商品全部+ポスター
$50:上の商品全部+自分の名前がbandcampやアルバムジャケに載る
$75:上の商品全部+過去にリリースした3作品のCD+お礼のカード
$100:上の商品全部+デモ曲などが入ったDIY CD


どんなアルバムが出来るかはまだ不明だが、これまでの作品を聴いてれば絶対いいアルバムを作るに決まってるでしょう!第一、Atrocity Solution のときよりも目標金額が高いし(笑)。ちなみにTシャツのデザインは Atrocity Solution のLukeが手がけているらしい。

Dead Rejects を支援したいと思っている方は参加してみては!?キャンペーンは2月25日までです。


※やり方が分からない方は こちらのサイト を参考にしてみてください。詳しく書かれています。なお、金額を入力するときに日本への送料$8を追加して入力する必要があるのでお忘れなく!($100の商品は送料$9必要です。)

#82 Dead Rejects


お待たせしました。約4ヶ月ぶりのバンド紹介になります。

Dead Rejects はアメリカのジャージーシティ(ニュージャージー州)出身のCRSバンド。ゆったりした甘いスカと性急でアングリーなハードコアのコントラストが強く、それでいてキャッチーなCRSサウンドが魅力的で、CRSファンの間では1年半程前から話題になっているバンドだ。



Dead Rejects はもともと Shane によるソロバンドとして始まり、Adam の手助けにより作品作りを行っていた。2012年4月、デビュー作となる6曲入りEP Sleeping Is For Suckers.bandcamp でリリースしたところ、「これは傑作だ!」と口コミで話題になり、わずか10日で1,500回も再生されるという反響ぶり。(Night Gaunts が Facebook でこの作品を紹介した影響が大きかったようだが。)



その後、2枚目、3枚目とEPをリリースし、毎回良質なCRSサウンドを作り上げてくる Dead Rejects に対してファンからは「アルバムを制作するべきだ」との声が挙がっていた。CDでのリリースが期待されたが、全てのEPを無料配信することにこだわっていた彼らにアルバムを制作する資金は無かった。




ちょうどその頃 Atrocity Solution が Indiegogo で資金調達キャンペーンをやっていて、見事必要な資金を獲得したのを見て火が付いたのだろう。ファンの後押しもあって、Atrocity Solution に続けとばかりに昨年12月、Dead Rejects が資金調達キャンペーンに乗り出す。そんなわけで現在、Dead Rejects は Indiegogo で資金調達キャンペーンをやっているのです。


余談だが、これまでリリースした3作品にはどれもコーヒー入りマグカップが描かれている。これは Shane がコーヒー好きなため。ずっと前に Shane は Facebook でこんなことをつぶやいていた。「俺は Crack(コカイン)をやらないけど、Coffee を飲むのは好きだ。だから Coffee Rock Steady ってのはどうかな(笑)」と。

世界で唯一の Coffee Rock Steady バンド Dead Rejects、Atrocity Solution に続き資金調達を成功させられるだろうか!?今彼らはCRSバンドとしての真価が問われているように思います。長くなったのでキャンペーンの詳細は次回に持ち越したいと思います。



国:
アメリカ

メンバー:
Shane Sparacello - ボーカル、ギター
Adam Cichocki - ドラム、キーボード
Joey Dwyer - ベース

活動期間:
2012年?~

作品:
2012 - Sleeping Is For Suckers.
2012 - Screaming By Myself
2013 - Positively Depressing



2014年1月16日木曜日

クラウドファンディングで地下音楽バンドを支援するという手法

それは昨年6月のこと。

Now We need YOUR help!!!

アメリカの地下パンク/スカ・シーンで人気のある Crack Rock Steady バンド Atrocity Solution がインターネット上でこう呼びかけ、アルバム制作のための資金調達キャンペーンを開始した。Indiegogo というクラウドファンディングサイトを利用してのことだった。アルバムを作ろうにもお金が無かった彼らは、なんとしても2ヶ月で $2,000 (約20万円)調達する必要があった。

クラウドファンディングについて知らない人のために説明しておくと、クラウドファンディングとは主にインターネット上で不特定多数の人から資金を募る事を言い、今注目されている資金調達の手法だ。

Atrocity Solution は Indiegogo で、投資してくれた支援者にいち早くアルバムを提供するほか、投資額に応じて特別な商品を付けることを約束した。例えば投資額が$25ならオリジナルTシャツが付き、$35ならオリジナルポスターが付くというものだった。

Atrocity Solution の大ファンだった自分もこのキャンペーンに参加し、思い切って $60 (発送代を含めて $70 )投資した。これは自分にとって初めてのクラウドファンディングへの参加でもあった。

その後 Atrocity Solution は多くの支援者に支えられて $2,000 の資金調達に成功し、レコーディングを行い、12月、ようやくアルバムのリリースにこぎつけた。

このアルバムがまた凄く、クラシックな音楽を取り入れた大迫力のパンク/スカ・サウンドになっていて、聴いた人からは賞賛の嵐。世界最大のパンク商品通販サイト Interpunk でランキング上位に入るほどの傑作になった。(このアルバムは bandcamp で全曲視聴可能だ。)

このような快挙を成し遂げたことは、投資した支援者にとっては非常に投資した甲斐があるというもの。先日、自分のもとに Atrocity Solution からアルバムと共に多くの商品が送られてきた(下図)。

(左上:スプリット・アルバム "Track the VIRUS"、中央上:新作のアルバム "Lost Remedies"、右上:クロスパッチ、中央:Tシャツ、左下:手書きの特大歌詞カード、中央下:特大クロスパッチ、右下:ポスター)

(左:手書きの特大歌詞カード裏面、右:ポスター裏面にはメンバー全員のサインが書いてある)


このように、クラウドファンディングに参加すればアーティストの作品作りに一役買うことができ、これによりアーティストが成功すればまた嬉しいものである。また、レアな商品を受け取れる特典があるのも嬉しい。このようなファンの支援による作品作りがこれからの新しい音楽作りの形になっていくかもしれない。

現在、Dead Rejects という Crack Rock Steady バンドが同じように資金調達キャンペーンをやっている。これまた期待のバンドとして注目されており、次回、詳しく書きたいと思う。

 CRSマニア