2016年8月16日火曜日

#99 The Riot Gang




もう1つロシアから紹介。


The Riot Gang はロシア西部に位置するサンクト・ペテルブルグ出身の4ピースPunkバンド。
2006年から活動を行っている。これまでリリースした作品も多い。


特にCrack Rock Steadyを意識しているバンドではなさそうだ。
しかしThe Riot Gangと付いたバンド名には好感が持てるし、サウンドもCRSに近いものがあり、決して受けつけないバンドではないと思う。


近年の音源はちょっぴり爽やかな感じだが、初期の音源は荒々しさがあってよい。
個人的に好きな作品は Liberty City Streets 。ぜひ聴いてみてほしい。


国:
ロシア

メンバー:
Tomas - ギター/ボーカル
Prickly ベース/ボーカル
Sasha - ギター/ボーカル
Kirill Kip - ドラム/ボーカル

活動期間:
2006年~

作品:
2008 - One Life One Chance
2010 - Liberty City Streets
2011 - Stop The Time
2013 - Ghosttown EP
2013 - This Sinking Ship
2014 - State Of Emergency EP
2015 - Soma


#98 Слотаный Понотаный(スロタニー・ポノタニー)


The Poseurs といい King of the beards といい、ほんとロシアのCRSバンドはレベルが高い。


スロタニー・ポノタニーは、ロシアのカムチャッカ半島南東部に位置するペトロパブロフスク・カムチャツキー出身のCRSバンドだ。
北海道の右上の方にある半島と言えばなんとなくわかるだろう。


さてさて、音源を聴いてこれだけワクワクしたのも久しぶりだ。
アルバム #заканчиваймолиться はCRSビートをふんだんに詰め込んだ最高のアルバムに仕上がっている。

メロディックなサウンドとダークなサウンドのバランスが良く、シャウトやラップを巧みに取り入れて慌しく展開するCRSビートを聴かせてくれる。
若干、Atrocity Solution の Lost Remedies を思わせるようなナンバーもあったりする。

全曲をロシア語で歌っているが聴きづらさは全くなく、むしろロシア語特有の力強い発声がSKAと合っていて心地良い。(メキシコ勢が歌うスペイン語なんかもそう感じられる。)


自らの音楽スタイルをCrack Rock Steadyとはっきり明言していることからも、彼らもまたCRSに憑りつかれている人間たちであることがわかる。
そのCRS愛が最高のCRS作品を生み出したのだろう。


国:
ロシア

メンバー:
Костя Кудрин
Артем Урунов

活動期間:
2013年~

作品:
2013 - Demo
2016 - #заканчиваймолиться



2016年8月14日日曜日

V/Aもの その⑮

今回はV/Aものを2つ紹介します。


今後のCRSシーンはこの2つの音楽レーベルにかかってると言っても過言ではない。
新鋭CRS系レーベルとして頭角を現してきたアメリカの No Time Records とメキシコの Satanic Geek Mafia Records が、それぞれ同時期にコンピレーションアルバムをリリース!


まず、No Time Records は、今を彩るCRSバンドが満載の25曲入りコンピ No Time For Fun Vol. 2 をリリース!


Positive Junk や Night Gaunts など、有名どこのCRSバンドが名を連ねる中、やはり Public Serpents が参加してる点は特記事項と言える。

レゲェっぽくもクラックロックな曲作りはやはりSkwertにしかできません。去年から再始動した Public Serpents だが、完全復活が待ち遠しいです。これを聴くだけでも十分に価値があると思います。

あと、Big Brother の曲も勢いがあっていい。他の曲もイカした曲が多い。ヤバいっす。

本アルバムは当然のごとくフリーダウンロード可能だが、今回はカセットでの販売があります。このご時勢にカセットを購入するのは気が引けるが、マニアの方はぜひご購入下さい。(笑)


続いて、Satanic Geek Mafia Records はなんだか車が炎上しちゃってる20曲入りコンピ The State vs The People をリリース!



こちらも凄いです。
なんたって、我らが日本のバンド U Can't Say No! と Brainwash Victim が参加してるんだから!
やってくれましたね~。

Satanic Geek Mafia Records はこれまでも日本のバンドに好意を抱いてくれており、日本とメキシコに謎の友好の架け橋が結ばれていることは日本政府も知らないだろう。

本アルバム、Satanic Geek Mafia Records らしく粗く激しいナンバーが多い。
2曲目とかなんですかこれ。ちょっとまたヤバいバンドが出てきたようです。追って紹介することにしましょう。

知る人ぞ知るアメリカのグラインドコアバンド ACxDC も参加していたり、Niño Zombi も参加していたりと、意外とゴツい内容ですこのアルバム。
聴けばこの夏をさらに熱くしてくれること間違いなし!
もち、フリーダウンロードできるようです。


ここのところやや勢いが落ちて下火になりつつあるCRSシーンだが、これらのアルバムは「CRSはまだ死んでねぇぜ!!」と言う彼らの叫びが聞えてきそうなアルバムであると思います。

CRSの火をまだまだ途絶えさせませんよ~。