しかしツアーはアメリカのみの開催ということで、今回も多くの日本人が涙を飲むことでしょう。(私もその一人です。)
とりあえずYoutubeにライブ動画がアップされることを祈るとして、他のCRSバンド勢によっていくつか新作がリリースされているので紹介したい。
1.Big Brother - Ministry of Plenty
カナダのCRSキング、Big Brotherが2ndアルバム『Ministry of Plenty』をリリースした。
相変わらず、サウンドが濃いです。
Ian Wilkinsonがベースの弦をブンブン弾かせながらハードコアに歌い、攻撃的なビートで攻め倒しています。
スカの展開がエグい、これぞCrack Rock Steadyというようなナンバーもあり。
盟友The Stupid Stupid Henchmenが参加しているナンバーも見所だ。
速い曲だけでなく、スローなナンバーがあったりレゲェのナンバーもあったりして、Big Brotherのバリエーションの高さも伺える。
前身バンドであるCorporationやGhetto Blasterが解散した後も、新しいサウンドを作り続けているBig Brotherの力強さが感じられる作品です。
2.Atterkop - Liber Abaci
ミスターRiot SkaことChrisが率いるUKのCRSバンド、Atterkopがようやく1stアルバム『Liber Abaci』をリリースした。
Atterkopと言えば、Dub使いのCRSバンドだ。
デビュー作となった前作のEPではCRS、Dubの激しいミクスチャーサウンドを聴かせてくれたが、やや味気なさが感じられた。しかし今作品はDubの使い方に巧みさが感じられ、色濃く仕上がっている。
攻撃的な部分がありながらも一変して静かな曲調になったりして、どう転ぶか分からない展開が面白い。
総じて、この作品は素晴らしいと思います。他のCRS作品には見られない、Atterkopの世界観が楽しめます。
今回作られたPVもアニメになっていて面白いのでぜひご覧下さい。
こちらもかなりDubい作品になっています。