2014年5月11日日曜日

#87 Atterkop



U.K.を代表するCRSレーベル Riot Ska Records の設立者でありながら、これまで Offbeat HeroesPrivate Gain といったCRSバンドでフロントマンを務めてきたミスター・ライオット・スカの Chris が、2012年の秋頃から新しいバンドをやっている。


それが今回紹介するこのバンド、Atterkop だ。
(つーわけで、Private Gain は現在解散しています。)


Atterkop のことは前にもチラッと言ったことあるが、この度デビューEPがリリースされてようやく彼らの全容が見えてきたので、今回正式に紹介します。


今度の彼らのスタイルは、「CRS×Dub(ダブ)」!


ダブと言えばレゲェにエコーやリバーブなどのエフェクトを過剰に施した音楽のことであり、少し幻想的なサウンドになっているのが特徴と言える。
これまで紹介してきたCRSバンドの中でも Braindead がダブを巧みに操ってCRSの新たな境地を生み出してきた。ヨーロッパの方ではダブを取り入れたCRSバンドがいくつか出始めているので、今後注目していきたいスタイルでもある。Crack Rock Steady ならぬ、「Crack Dub」という新たなジャンルを確立させても良いかもしれない。(笑)


というわけで、Atterkop がヘヴィ・ダブ・パンク・バンドと銘打って張り切っているのだが、先日満を持してリリースした デビューEP はダブ色が若干薄い(笑)。
期待したほどダブの要素が入ってないが、1曲目からCRSファン好みのライオット・スカなナンバーでブッ飛ばしてるので決して悪くは無い!そんなデビューEPは6曲入りで、CDでリリースされているので気になる人は買っちゃって下さい。bandcamp 他、Riot Ska RecordsPumpkin Records から買えます。ちゃっかりミュージックビデオも制作されてるので下に貼っておきます。


メンバー:
Chris - ボーカル
Upsettah - ギター
Steen - ベース
Luke - ドラム

国:
イギリス

活動期間:
2012年~

作品:
2014 - Atterkop EP

リンク:
bandcamp


2014年5月4日日曜日

#86 The Shit Kickers


先日の Corporation の 新譜リリース に、Corporation を前から聴いていたコアなCRSファンはきっと舞い上がったことでしょう。今回のCRSバンド紹介は、そんな Corporation 好きへの朗報になるかと思います(もし知ってたらごめんなさい)。


The Shit Kickers は、Corporation が結成される前に Corporation のメンバーである Ian(Corporation では !an と名乗っている)と Derek が在籍していたバンド。つまり、Corporation の前身バンドである。


メインボーカルを務めていたのはやっぱり我らが Ian。

この頃からスカを混ぜ込んだCRS系のサウンドを演奏しているが、そこまでヘヴィでダークな雰囲気は無く、キャッチーで聴きやすさがある。Corporation で出しているような過度なスクリームも少なく、この頃はまだCRSバンドの風格が出ていないように感じられる。


どちらかと言うと、80年代USハードコアを思わせるような熱気ぷんぷんの熱いハードコアをメインで演奏しているので、そちらのほうを楽しむつもりで聴いてみると良いかもしれない。Derek のドラムさばきが圧巻なので、そちらにも注目して聴いてもらいたい。


肝心の音源は、彼らのベスト盤 The Greatest Hits が Unknown Records Free Section にアップされています。他にアルバムが存在するのかどうかは分かりません。(笑)


今回 The Shit Kickers について調べるにあたり、 The Shit Kickers の情報がほとんど得られませんでした。彼らの音源も Unknown Records Free Section に何気なくアップされてるのをたまたま見つけただけだったので。しかし百聞は一見にしかず。仕上がりは結構良いのでぜひ聴いてみてください。


国:
カナダ

メンバー:
Ian - ボーカル、ベース
Dan - ギター
? - ギター
Derek - ドラム

活動期間:


作品:
2005 - The Greatest Hits