今月4日、Morning Glory(フロントマン:Ezra)のニューアルバム『War Psalms』がリリースされた。タイトルを日本語に訳すと『戦争賛美歌』。前作『Poets Were My Heroes』と同様、Fat Wreck Chords からのリリースとなっている。すっかりFATファミリーの一員となった Morning Glory だが、いつの日や来日することもちょっぴり期待できそう!?
さっそく、CDを購入して聴いてみたのでレビューします。
ハードコア感やスカコア感はほとんど無く、全体的にポップで、ピアノやバイオリンを壮大に取り入れたりしてるのでクラシカルな部分もあり、今回もFAT系のサウンドらしからぬ明るいロック・サウンドに仕上がっている。「Gimme Heroin(ヘロインくれよ)」なんて歌ってた時代はもうずっと前の過去のことであり、もはや Crack Rock Steady の跡形はすっかり無くなっていると言って良いでしょう。
Morning Glory は前作あたりからガラリとスタイルが変わってしまってるもんで、昔から Morning Glory を聴いてる人からすれば「Morning Glory 変わったな」と思わざるを得ないでしょう。でも、今のサウンドはミュージシャン Ezra が導き出したロックに対する新しいアンサーなのです。
Ezra はもともと職人気質の強いミュージシャン。Morning Glory の初期の伝説的アルバム『This Is No Time Ta Sleep』がそれを物語っている。Ezra はそのアルバムで、ロックに革命を起こすべくプログレ的に新しいサウンドを構築し、ボーカルにゲストを登場させる以外はたった一人でアルバムを作り上げて(演奏も全て一人で行い)、ロックの新しい形を模索してきた。それが Ezra という男なのだ。だから今の Ezra は決して Crack Rock Steady を手放しているわけでは無い。これは Ezra の新たな挑戦と見るべきでしょう。
本作品は決して Crack Rock Steady ファンをがっかりさせるものでは無いと思います。むしろ美しく壮大な内容に仕上がった本作品を称えるべきでしょう。ロックへの飽く無き探求を続ける真のロッカー、Ezraの情熱溢れるサウンドを今すぐ聴くべし!!
購入先:
Fat Wreck Chords
amazon.co.jp
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